- 2023.10.31
- 家に関するお金の話
住宅ローンの審査では何を見られているの?
住宅ローンの審査に通るために確認してみましょう。
住宅ローンの審査では何を見られているの?
マイホームを買うときに、ほとんどの方が住宅ローンを利用します。
住宅ローンを借りるためには、審査を通る必要があります。審査には収入や年齢などを見られているのはなんとなく想像がつきますが、具体的にはどこを基準としているのかちょっと不安になりますよね…。
審査の項目は金融機関によって様々ですが、その中でも特に重要視されている項目10個をご紹介します。
1.完済時年齢
完済時年齢とは、借りたお金を返し終わるときの年齢のこと。
例えば30歳の人が35年ローンを借りた場合、完済時年齢は65歳となります。
完済時年齢が70歳、80歳と上がっていくと、金融機関側は『その時にきちんと返済できる収入はあるかな?健康状態は大丈夫かな?』と考えるようになります。このような理由から、どの金融機関でも重要視されているんです。
完済時年齢は、80歳未満に設定されている金融機関が多いです。
2.健康状態
病気になって返済が滞ってしまうと金融機関も困ってしまうので、病歴の有無と現在の病気、持病などは必ずチェックされます。
とはいえ病気を隠して虚偽の申告をすると詐欺に当たる場合もあるため、申告は必ず正確に行いましょう。
3.担保評価
担保評価とは、購入しようとする物件の評価のこと。
もしも返済できなかった場合に、金融機関は購入した不動産を担保として差し押さえし、貸付した資金を回収します。
そのため金融機関は、その不動産に担保としての価値があるかどうかを評価しているんです。
※主に住宅の断熱性能や耐震性、耐久性などから判断されます。
4.借入時年齢
借入時の年齢が若ければ、完済時年齢も必然的に下がります。そのため30歳の人と50歳の人では、若い人の方が審査に通りやすい傾向にあります。
家を建てるのは早い方が良いと良く言われますが、これは老後の負担を減らすという意味もありますが、ローンに通りやすいからというのも理由の一つです。
5.年収
きちんとした収入がないと借りたお金を返すことが出来ません。
借入額を返せるだけの余裕があるかどうか、安定した収入があるかどうかを判断するために、年収は必須項目です。
後に説明する、『返済負担率』にも関わってきます。
6.勤続年数
現在勤務中の会社に何年間勤めているか?勤続年数の情報も、今後の安定した収入が見込めるかの判断材料になります。
勤続年数が短い = 今の会社も続かないかも? = 転職したら収入が減るのでは??
といった具合です。
住宅ローンに申込できる最低勤続年数は1~3年程度の金融機関が多いです。
7.連帯保証
一昔前は、連帯保証人と呼ばれる、万が一借金が返せなくなった場合に代わりに返済する人を立てるのが一般的でしたが、最近は保証会社に保証してもらうことが多くなってきました。
この保証会社の保証を受けられるかどうかが判断材料のひとつになる場合があります。
8.支店の営業エリア
こちらは金融機関側の都合ですが、ローンを申し込む支店によっては断られるケースも…。
特に地方銀行などに多いのですが、住宅ローンを利用できるのは申し込む支店の営業エリア内(例えば、○○市内在住の方等…)と定められていることがあります。
申込条件にエリアが記載されている場合は、エリア外から申し込んでも審査に通る見込みは薄いので注意しましょう。
9.返済負担率
返済負担率とは、収入の何パーセントを返済に充てるかの割合のことを言います。
例えば年収400万円の人が年間100万円の返済をする場合、返済負担率は
100÷400×100=25
つまり25%ということになります。
最大返済返済負担率は金融機関ごとに違いますが、25~35%に設定されていることが多いようです。
また、返済負担率には住宅ローンだけでなく車のローンやその他借金もその率に含まれるため注意が必要です。住宅ローンをスムーズに借りるためには、その他ローンなどは申し込み前に返済しておくのが良いでしょう。
10.その他ローンの利用状況・返済状況
簡単に言うと、他にローンを組んでいないか?また、組んでいる場合、遅延なく返済しているか?を確認します。
車のローン、カードローン、クレジットカードでの分割払い、消費者金融での借入などなど…、お金を借りたり分割払いをしているものはすべて該当します。
頻繁に返済が遅れている場合は、『この人は期日までにきちんと返せない人』と判断され、借入が難しくなる場合があります。
また、前述した『返済負担率』にもかかわるため、多額のローンがある場合、借入額が減る、または審査に通らないこともあるので注意しましょう。
住宅ローンの審査を通るには信用が大事!
以上、多くの金融機関で住宅ローン審査時に重要視される項目を10個挙げさせていただきました。
その項目のほとんどが『借りたお金をきちんと返せるか?』つまり信用できるかどうかを判断していることがわかります。
数千万円という大きな金額ですから、信用できる人にしか貸したくないというのは当然のこと。
もしも今ローンなどの借金がある場合は、遅れることなくきちんと払うこと、そしてもし余裕がある場合は、住宅ローンの審査前に返済してしまうことをおススメします。
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