Ishimaru's ブログ

2023.08.10
住宅豆知識

室内でも熱中症に注意が必要です!

熱中症 = 外だけが危険!…というのは間違い!室内熱中症の危険とは?


室内でも熱中症に注意が必要です!


ここ数年の夏の気温は30度超えが当たり前になってきており、35度越えの猛暑日が続くなど、危険な暑さになってきています。

体温を超えるような暑さの中、注意が必要なのが『熱中症』です。

私が子供の頃は30度を超えることは稀で『暑さに負けるな』とか『エアコンは使うな』とか『部活中は水を飲むな』とか根性論が当たり前のように存在しましたが、今は数年前と比べても気温が全く違います。

昔の常識をアップデートして、熱中症の危険に備えることが大切です。


熱中症の室内発生はかなり多い


熱中症というと炎天下の屋外でなりやすいイメージですが、実は熱中症患者の40%以上が室内で発症し、搬送されているんです。

特に60歳以上の方の室内熱中症の割合が高く、室内熱中症には本当に注意が必要です。

暑さには強いから大丈夫!…なんて考えは捨てましょう。熱中症は誰でもなりうる、そして命に関わる危険な症状です。


熱中症の主な原因は?


熱中症は暑さだけでなく様々なことが原因で発生します。

〇環境要因

気温が高い・湿度が高い・日差しが強い・風通しが悪いなど

〇体の状態

脱水気味・高齢・乳幼児・基礎疾患のある人・睡眠不足・体調不良など

〇行動要因

長時間の室外作業・炎天下での運動・激しい運動・水分補給しない・暑さに慣れていないなど

これらの要因が重なることで、熱中症を発生するリスクが高まります。


室内で熱中症が起こるのはなぜ?


炎天下でもなく外と比べると気温も高くないはずなのに、室内で熱中症が起こってしまう…その要因はどこにあるのでしょうか??

〇温度が高い

温度が28度以上になると、室内での熱中症リスクが高まります。エアコンを使って28度以下になるように調整してください。

この『28度』というのは、エアコンの設定温度ではなく、『実際の室温が28度になるように設定する』という意味です。

設定温度を28度にしていても外が暑すぎるとなかなか温度が下がりません。その場合設定温度を少し下げて実際の温度が28度になるように調整しましょう。

〇湿度が高い

室内の湿度が70%を超えると熱中症警戒レベルと言われています。

湿度が高いと体感温度も上がるため、エアコンの除湿機能や除湿機などを使用して50~60%程度に保てるようにしましょう。

各部屋に温湿度計を設置すると良いでしょう。

〇帰宅後の水分補給が不十分

熱い気温の屋外からエアコンの効いた涼しい部屋に入ると、体が冷やされて体温が下がります。すると喉の渇きを感じにくくなり、外で汗をかいて失われた水分を十分に補わなくなる可能性があります。

この場合脱水症状の症状があらわれにくく、数時間後に熱中症を発生するケースが多くなります。


室内熱中症の起こりやすい場所や状況は?


では、室内熱中症はどういった場所、状況で起こるのでしょうか?

〇キッチン・浴室・ベランダ

高温多湿になりやすいこれらの場所は、熱中症リスクが高まります。

エアコンを使ってもなかなか温度が下がらない場所のため、扇風機やサーキュレーターを使用して風通しを良くしてあげましょう。

また、入浴後は水分が失われており特に注意が必要です。お風呂上りにはしっかりと水分補給を行いましょう。

〇寝室・睡眠時

熱中症の発生割合が高いのが、実は睡眠中です。

睡眠中は汗により200㎜から500㎜の水分が奪われるといわれています。また、寝ているときは暑さを感じにくいため、気づかないうちに熱中症を発生してしまうんです。

暑い夜に寝室のエアコンを消してしまうと、閉め切った室内ではあっという間に気温が上昇し、熱中症の危険性が高まります。

寝る前までエアコンをつけておいて数時間したらタイマーで消す…という使い方でななく、就寝前~起きるまでつけっぱなしのほうが良いでしょう。


熱中症の症状と応急処置


熱中症になってしまったときに対処できるように、熱中症の主な症状と応急処置の方法を抑えておきましょう。

〇熱中症と思われる症状

・顔がほてる

・体温が高い

・汗が出ない、または汗が出すぎている

・体がだるい

・吐き気

・めまいや立ちくらみ

・意識が遠のく、呼びかけに反応しない

・手足の痙攣

・筋肉痛

・ふらつく、歩けない

一つでも当てはまったり体調の異常を感じたらすぐに医療機関を受診するようにしましょう。

 

また、熱中症と思われる症状をが出た場合、応急処置として下記の方法が推奨されています。

※ただし、熱中症の症状は急激に変化することがあるので、必ず誰かがついて見守るようにし、異変を感じたらすぐに救急車を呼ぶなどの対応が必要です。

・重症度Ⅰ度の場合

意識ははっきりしているが、めまいや立ちくらみ、手足のしびれ、こむら返りなどがある。

涼しい場所へ避難する・服を緩める・体を冷やす・水分塩分を取る。

誰かが近くにいる状態で様子を見て、良くならなければ病院へ。

・重症度Ⅱ度の場合

意識がなんとなくおかしかったり、吐き気やガンガンとした頭痛、体のだるさがある。

重症度Ⅰ度の時と同じ処置をして、すぐに医療機関を受診してください。

・重症度Ⅲ度の場合

意識がない、または呼びかけに応じないなどの意識障害がある。けいれんしている。まっすぐ歩けない。体が熱い

救急車を呼び、到着までの間体を冷やすようにしましょう。


熱中症を予防するポイント8


熱中症は睡眠時や家でくつろいでいるときなど、体を動かしていないときでも起こります。

室内だからと安心せずに、しっかりとした対策が必要です。

・こまめに水分、塩分を補給する

・エアコン、扇風機を使って快適な温度と湿度を保つ(温度28度以下、湿度50~60%)

・風通しをよくする

・日光を遮る

・通気性の良い服を着る

・睡眠不足を避ける

・しっかりとした食事を摂る

・家族やペットの様子をよく確認する

暑さ対策だけでなく、しっかりと水分や栄養を摂り、体を休めることも熱中症予防で重要です。

また、同じ環境でも熱中症が起こる人起こらない人がいるので、特に暑い日は家族やペットなど周りの方の状態にも気を配ることが大切です。


お茶やコーヒー、ビールは水分補給にらない?!


水分補給は大切ですが、実は『お茶(緑茶)』『コーヒー』『ビール(アルコール)』は水分補給に適していないというのをご存じですか?

これらの飲み物には利尿作用があり、大量に飲んだ場合、摂取した以上の水分を体外に排出してしまう可能性があるため水分補給には向いていないんです。

普段適量を飲む分には問題ありませんが、水分が不足しているときに飲むと、補給したつもりが逆に脱水を引き起こし、結果として熱中症につながる可能性があるので注意しましょう。

水分補給に適しているのは、水、麦茶、炭酸水、スポーツドリンク等です。


室内熱中症を防ごう


最高気温35度を超える日が当たり前になってきた昨今、熱中症は屋外だけでなく室内でも発生リスクが高まっています。

しっかりと対策して熱中症を予防しましょう!

 

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『熱中症にご注意ください!!!』

 

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