- 2023.07.14
- 住宅豆知識
ハウスダストってなに?対策方法は?
アトピーや喘息の原因になる『ハウスダスト』。放っておいてよいことはありません。
ハウスダストってなに?対策方法は?
ハウスダストとは、家の中に溜まっているほこりやチリなどの1㎜以下のものを差します。
ハウスダストは非常に小さいため空気中に漂いやすく、吸い込むことで体に害が出たり、重篤なアレルギー症状が出たりするので注意が必要です。
小さなお子さんはハウスダストの影響が出やすいため。子供のいる家庭の場合は特に注意が必要です。
ハウスダストによる健康被害を予防するためにはどうすればよいのでしょうか?
ハウスダストの原因物質
ハウスダストの中にはホコリやダニ、ダニの糞、カビ、細菌、食べかす、土や砂、花粉、ペットの毛や人間の皮膚片など、様々な物が含まれています。
つまり、ハウスダストはいろいろなアレルギー物質の集合体なんです。
アレルギー物質が大量に体内に入ると、体の免疫システムが発動し、アレルギー物質を外に出すためにくしゃみは鼻水が出ます。これがアレルギー反応です。
アレルギーはすべてのひとに発症するものではありませんが、一度発症するとなかなか根本から治療するのは難しく、完治しづらい病気のため、『なる前の対策』が重要になってきます。
ハウスダストの溜まりやすい場所
ハウスダストは目に見えにくいため、きれいに掃除をしているように思っても、意外な場所に溜まっています。
床だけでなく、ハウスダストのたまり場をきちんと掃除することが重要です。
繊維質のもの、高い場所、静電気の起こるものは特に注意が必要で、具体的には…
①寝室
寝室にはベッドがあり、ベッドは布団から敷マットまで繊維質の塊です。
布団自体からホコリも出ますし、皮脂やフケ、毛髪などが付着しやすく、それを餌にダニが発生し、死骸や糞も溜まりやすくなります。
②カーテン
カーテンには窓の結露からカビが発生しやすく、菌の温床になりやすいです。
また、ホコリも付着しやすいため、こまめに洗濯することが大切です。
③カーペット
カーペットも繊維質であるためホコリが発生しやすく、また床に敷かれているため食べこぼしなどのゴミが溜りやすいため注意しましょう。
特に毛足の長いカーペットは、アレルギー体質の方がいらっしゃる家庭では使用を避ける方がよいでしょう。
④照明
シーリングライトやペンダントライト、スポットライトなど、天井や壁からぶら下がっている照明には、ハウスダストが溜りやすいです。
特に、プラスチックや樹脂製の照明カバーは静電気が発生しやすく、ハウスダストを引き寄せます。
ハンディクリーナー等を使ってこまめに掃除するのが良いでしょう。
⑤洗面脱衣室
洗面脱衣室は湿度が高く、カビが発生しやすく、タオルなどの繊維くずも多く発生します。
さらに、髪の毛や皮膚片などのハウスダストも多く溜まりやすい場所です。
⑥クローゼット・押入れ
衣類や寝具の多いクローゼットや押入れは、ホコリやダニの糞・死骸などが溜りやすい場所です。
閉ざされた空間で換気がしづらいのもハウスダストが溜りやすい原因のひとつです。
ハウスダスト除去に効果的な掃除方法とは?
毎日一生懸命掃除をしているのに鼻炎やくしゃみが止まらない!という方は、掃除の仕方を見直した方が良いかも?
正しいお掃除で、効果的にハウスダストを除去しましょう。
①掃除は朝いちばんが効果的
ハウスダストは非常に軽いため、人が動いただけでも簡単に空気中に舞ってしまい、漂っているハウスダストを掃除するのは非常に困難です。
そこでお勧めなのが、朝いちばんに掃除をするという方法です。
夜寝ている間に、空気中に漂っていたハウスダストが床に落ちてきます。人が歩くとまた空気中に飛んでしまうので、朝いちばんで床に溜まっている間に掃除をしてしまえば、空気中に飛散する前にハウスダストを除去することが出来ます。
②高いところから順番に掃除する
照明カバーや本棚、家電などの高い位置にあるものから掃除して、最後に床掃除をするようにしましょう。
高いところを掃除するときに注意したいのが、はたきなどで払い落とさないこと。あっという間にハウスダストが舞い上がってしまいます。
ハンディモップなどを使って絡めとるように取り除きましょう。
③掃除機はモップの後に!
高いところの掃除が終わったら床の掃除機掛け…となるのが普通ですが、さらに効果的な方法として『先にモップ掛けをしてから掃除機をかける』がおススメです。
いきなり掃除機をかけてしまうと、掃除機からの排気でハウスダストが舞い上がってしまいます。
先にクイックルワイパーなどの使い捨てモップ等を使い、ホコリを絡めとってから掃除機掛けを行うことで、ハウスダストの飛散を最小限に抑えることが出来ます。
さらに徹底するならこのあと水拭きをすれば完璧!
空気清浄機をうまく使おう
ハウスダスト対策には、空気清浄機の使用がおススメ。
せっかく購入したのに効果がいまいち…ではもったいないので、使用する部屋のサイズに合ったものを選ぶことが大切です。
また、ハウスダスト対策に使用する場合、フィルターの性能も重要です。小さな粒子も取り除くことが出来るHEPAフィルター、またはTAFUフィルターを搭載しているものが効果的です。
空気清浄機は、つけてすぐに部屋の空気がきれいになるわけではありません。性能にもよりますが 、部屋の空気が循環するのに数時間程度かかります。
そのため、家に帰ってきたときだけつけるという使い方はあまり意味がありません。部屋に入る1時間前くらいから稼働し、6時間以上は動かしておくのが理想的です。
寝室は寝る前~朝までつけているのが良いでしょう。
ハウスダスト対策で、健康で快適な暮らしを!
ハウスダストは常に発生しており、放置しておくとどんどんどんどん蓄積し、それに伴い健康被害のリスクも高まります。
特にアレルギーや喘息のご家族がいらっしゃる場合、
・カーペットや布製の家具は極力置かない
・定期的な換気を行う
・こまめで徹底した掃除
・空気清浄機の使用
といった対策をしっかりと行い、ハウスダストを極力抑えましょう。
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