- 2022.10.12
- 水回り
理想のキッチンの高さとは?
毎日作業をする場所、『キッチン』。その使い勝手は非常に重要です。
特にキッチンの高さが合っていないと、腰や首にに負担がかかることも…
理想のキッチンの高さとは?
キッチンの高は一般的に
800㎜、850㎜、900㎜、950㎜
の4つに分かれており、850㎜(80㎝)が標準とされています。
しかし、誰でも850㎜を選べばいいのかというとそうではありません。使う人によって、身長も手の長さも楽な姿勢も違ってくるため、高さ選びは非常に重要です。
では、どのように高さを決めればいいのでしょうか?
高さ選びの目安
キッチンの高さの目安は『身長÷2+5㎝』と言われています。
160㎝の方が使うキッチンは
160÷2+5=85㎝
つまり、850㎜のキッチンの高さが目安になるということになります。
これに当てはめていくと
150㎝の方は800㎜、170㎝の方は900㎜という結果になります。(端数は切り上げて近い数字を目安にしてください。)
この計算式で出た数字を基準にすればよいのですが、より使い勝手の良いキッチンにするためには、やはり実際のキッチンに立ってみることをおススメします。
ショールームで実際に体験してみよう
キッチンの高さの基準を計算したら、ショールームに行って高さを体感してみましょう。実は身長以外にも重要なポイントがあるんです。
それは、『腕の長さ』です。
上の計算式で選んだキッチンの前に立ってみて、カウンタートップの高さが肘よりも高い場合には、少し低めのキッチンにした方がよいでしょう。
というのも、カウンターの高さが肘よりも高い場合、包丁で物を切ったりする際に力が入りにくかったり、洗い物作業がしづらかったりしてしまいます。
作業がしやすい高さは、カウンタートップの高さが肘よりも10㎝程度下になるものがおススメです。
キッチン作業のどこに負担を感じているか?
身長と肘の高さから目安の高さを選んだら、今度は実際の作業をシュミレーションしてみましょう。
キッチンでは、包丁を使う以外にも
・鍋を煮込む
・フライパンを降る
・洗い物をする
・食洗機から出し入れする
…などの作業を行うため、どこに負担がかかっているか?どこが改善されれば調理が楽になるか?がポイントです。
まずは、現在使っているキッチンの高さを図り、現在のキッチンで不満があれば洗い出しておきます。
例えば、今までのキッチンで
『鍋の中が高くて見えにくい』…と感じている場合には少し低めのキッチンにする方が作業しやすいですし、『洗い物をしているときに腰が痛くなる』…と感じている方は少しシンクの高さを高くすることで負担が軽くなります。
しかし、キッチンの高さは、コンロが800㎜、シンクが900㎜と、パーツごとに高さを変えることはできません。
そのため、現在負担に感じていることがどの高さだと改善されるのか?をイメージしながら、ショールームで一連の動作をしてみてからきめることをおススメします。
百聞は一見に如かずとはよく言いますが、計算上で決めるより、やはり実際に体験してみてイメージをつかむのが一番です。
ショールームにはスリッパ持参がおすすめ!
ショールームに行くときは、普段はいている靴で行くことになります。この靴が、高さの感覚を狂わせる可能性があります。
例えば普通のスニーカーでも底の厚さは3~5㎝程度あり、ブーツやヒールの場合は5㎝以上になることもざらです。
靴を履いたままショールームのキッチンに立った場合、高さが低く感じてしまい、高いキッチンを選んでしまいがちです。
そういったことを防ぐために、キッチンのショールームを見に行く場合は、普段はいているスリッパ(普段家で裸足の方は底の薄いスリッパや靴)を持っていく方が、より理想の高さを選ぶことが可能になります。
理想のキッチンに出会うために
たかがキッチンの高さなんて、どうでもいいでしょ?
と思ったそこのあなた!キッチンは高さが合っていないと作業がしづらいだけでなく、腰や首、肩に負担がかかります。
毎日使う場所ですので、デザインや機能だけでなく高さもきちんと吟味して、使い勝手のよいキッチンづくりを目指しましょう!
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