Ishimaru's ブログ

2022.09.14
住宅豆知識

寒くなる前にヒートショック対策を!

夏も終わり徐々に寒い時期が近付くにあたり、気を付けたいのが【ヒートショック】です。

聞いたことあるけどよくわからない…という方のために本日はヒートショックについて見ていきましょう。


寒くなる前にヒートショック対策を!


ヒートショックとは、家の中の寒暖差で起こる体調変化ことで、最悪の場合死に至る危険な症状です。

お風呂に入る場合を例にすると…

 

あったかいリビング

寒い廊下を通って

寒い脱衣場で服を脱ぎ、体が冷える

あったかい浴槽に浸かって体を温める

洗い場で体を洗っている間にまた体が冷える

あったまるために再び浴槽に浸かる

脱衣場に出てまた体が冷える

 

このように、お風呂に入るだけで、体が感じる寒暖差は激しいものになります。

この寒暖差により血圧が急激に上下し、血管や心臓に負担がかかることで『心筋梗塞』『脳卒中』『脳梗塞』『脳出血』などを引き起こすというもの。

これを【ヒートショック】と呼びます。


ヒートショックの危険性


ヒートショックは心筋梗塞などを引き起こし、最悪の場合死に至る危険な症状です。

毎年多くの死者が出ており、ヒートショックで亡くなる方は年間1万4千人にも上ります。

これは年間の交通事故で亡くなる方よりも多い数字。いかにヒートショックが危険なのかがわかりますね。


なぜヒートショックは起こるのか?


ヒートショックの原因は、寒暖差です。

暖かい部屋から寒い部屋への移動など、急激な温度変化に体がついていかないことが原因となるため、トイレなどの家の中の寒い場所も危険です。

つまり、寒暖差がなければヒートショックは起こりにくいといえます。

最近の新築のように高気密高断熱で、家じゅう暖かいのであれば問題ないですが、お風呂場や脱衣場、トイレなどが寒い場合は要注意です。

寒暖差解消のための断熱リフォームがおススメですが、脱衣場などに小型暖房機を置くだけでも効果ありですので試してみてください。


こんな方はヒートショックに注意!


家の中の寒暖差が大きいことがヒートショックの一番の要因ですが、それ以外にもこんな方は注意が必要です。

・65歳以上の方(特に高齢になればなるほど危険)

・狭心症、心筋梗塞、脳出血、脳梗塞などの病歴がある方

・飲酒直後に入浴する方

・飲食直後に入浴する方

・薬を飲んだ直後に入浴する方

・深夜に入浴をする方

・42度以上の熱いお湯に長時間浸かるのが好きな方

・リビングと浴室・トイレが離れている間取り

このような場合、体への負担が大きくなりヒートショックを引き起こす危険性がありますので注意しましょう。


自分でできるヒートショック対策


脱衣場などの寒い場所に小型暖房を置くなど、部屋を暖める以外にもヒートショックの対策方法をご紹介します。

・入浴前、入浴後に水分を補給する

・食後1時間以上空けてから入浴する

・お酒は入浴後に飲む

・浴槽の蓋を空けておく(湯気で浴室を温める)

・お風呂のお湯の温度をちょっとだけ低くする

・長湯しすぎない

・浴槽からはゆっくり立ち上がる

このように、体への負担を極力減らすことも、ヒートショックを防ぐことにつながります。


寒い冬が来る前にヒートショック対策を!


これからどんどん寒くなっていき、ヒートショックの危険性が高まります。

おススメなのは脱衣場と浴室の断熱リフォームをして、寒暖差をなくしてあげること。寒くて困っているという方はぜひお早めにご相談下さい。

リフォームが難しい場合は、ホームセンターなどで売っている小型の暖房機を脱衣場などに設置するなどして、寒い冬が来る前に、きちんとヒートショック対策をおこないましょうね!

 

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