Ishimaru's ブログ

2022.06.14
家づくりお役立ち情報

家の断熱ってどうして必要なの?

家づくりをしていく中で、【断熱】という言葉を良く耳にすると思います。

住宅会社によっては『高気密高断熱』を売りにしているところもあり、それだけ断熱は現在の住宅では非常に重要な役割を担っていることがわかります。

今日はそんな断熱のお話です。


家の断熱ってどうして必要なの?


断熱は、読んで字のごとく『熱を遮断する』という意味です。

昔から日本の家はあまり熱を遮断するする作りになっておらず、外が寒いと家の中も寒い家というのが多かったのです。

熱を遮断できないということは、冬は外の冷気が家に入ってきてしまうことに加え、家の中を温めても外に逃げてしまい、すぐに寒くなってしまうということ。

また反対に夏はどれだけ家の中を冷やしても外から熱が入ってきてしまうので、クーラーをガンガンにかけていないと暑くてたまらないということにつながります。

つまり断熱とは、夏も冬も家の中を快適にするために必要なものなんです


断熱はエコにつながる


断熱をすることで家の中の熱や冷気が外に逃げていくことを防ぎ、効率的に暖めたり冷やしたりすることができるようになります。

冷暖房の主となるのはエアコンですが、エアコンは結構電気を使います。

エアコンが効率的に働くことで、通常よりも設定温度を抑えることができるようになり、結果的に省エネ・エコに繋がることになるんです。


どこを断熱すればいいの?


家を快適にするための断熱ですが、具体的にはどこを断熱すればいいのでしょうか?

・壁の断熱

家の中で一番外に面している部分、それは『壁』です。

壁をきちんと断熱しておかないと、外からの熱が壁を伝い家の中に入ってきてしまいます。そのため、壁の断熱は必要不可欠です。

・天井(屋根)の断熱

断熱のされていない古い家の場合、夏場は2階が1階と比べて非常に熱くなることがあります。これは屋根に当たる直射日光が部屋まで伝わってしまっているから。

また、熱は上に上がりやすい性質を持っているため、屋根の断熱がされていないと冬場の暖房で温めた熱も天井から逃げて行ってしまいます。

屋根の断熱も、快適な家を作るのに必要となります。

・床の断熱

冬、床が冷たくて裸足で歩けない!これは床の断熱がきちんとされていないからかも知れません。

冷たい空気は下からやってくるため、床の断熱も忘れずに行いましょう。

・開口部の断熱

開口部とは、窓やドアのことを指します。

どれだけ壁や床の断熱がしっかりしていても、開口部から隙間風が入ってくるのでは熱が逃げてしまいます。

また、ガラス面から移動する熱の量は壁などの10倍近くと言われています。

実は断熱で一番重要なポイントを握っているのは『開口部』、特にガラスを多く使っている『窓』なんですね。


どのように断熱するの?


ご紹介した通り、外気と触れる部分には断熱が必要ということがわかりました。

では、断熱にはどのようなものが使われるのでしょうか?

壁や屋根、床の断熱には【断熱材】と呼ばれるものが使われます。

断熱材には主に、

・繊維系断熱材

・発泡系断熱材

の2種類があります。

・繊維系断熱材

細い毛糸のような繊維状の素材が重なり合って、その中に空気を閉じ込めることで断熱効果を生むものをいいます。ダウンジャケットや中綿の布団を思い浮かべると良いでしょう。

ガラスを利用したグラスウールがポピュラーな素材ですが、他にも岩石などが原料のロックウール、紙を原料としたセルロースファイバーなどがあります。

・発泡系断熱材

プラスチック系の素材を発泡させて、素材の中に小さな気泡を閉じ込めることで断熱効果を生みます。

身近なもので言えば、発泡スチロールも発泡系断熱材になります。

代表的なものにはウレタンフォームやポリスチレンフォーム(発泡スチロール)などがあります。


断熱材の施工方法


様々な断熱材がありますが、これを施工する方法には

・外張り断熱

・充填断熱

・付加断熱

の3つがあります。

・外張り断熱

柱の外側や外壁、屋根などに断熱材を貼り付ける工法です。家の構造ごと覆うことで、熱が入らないようにする仕組みです。

断熱性が高く施工しやすい工法ですが、コストが比較的高めになります。

・充填断熱

柱と柱、梁と梁の間を断熱材で埋めていく工法です。

断熱性能は全体を覆う外張り断熱よりは劣りますが、コストを抑えることができます。

・付加断熱

外張りと充填の両方を取り入れた方法です。

ダブルの断熱で性能はグンと上がりますが、そのぶん当然コストが上がります。

どの断熱材、断熱工法を取り入れているかは施工業者によって様々ですので、気になる方は確認した方がよいでしょう。

ちなみに弊社がおすすめしている【エアサイクルの家】は、外張り断熱工法になります。


開口部(窓)の断熱方法


ここでは特に窓の断熱方法についてご紹介します。

窓の断熱は

・複層ガラス

・2重サッシ

の主な3つの方法があります。

・複層ガラス

1枚のサッシに2枚以上のガラスを使い、ガラスガラスとの間にガスを充填したり真空にしたりして、その中空層で断熱する方法です。

ガラスが2枚のものをペアガラス、3枚のものをトリプルガラスと呼び、ペアよりもトリプルのほうが断熱効果が高くなります。

・2重サッシ

窓の内側にもう一つ窓を設置して断熱する方法です。窓が2つになることで空気層を作り出すため、断熱に加え、防音性能も期待できます

既存窓の内側に窓を設置するため、工事が簡単でリフォームにも最適です。

断熱と防音の両方を叶えてくれますが、2つの窓の開け閉めと掃除が必要になるため、良く開け閉めする場所に取り付けると不便に感じてしまうかもしれません。


ガラスとサッシの種類も重要


ガラスには通常のものと【Low-Eガラス】というものがあります。

Low-Eガラスは、『ローエネルギーガラス』の略で、省エネに特化したガラスのこと。特殊な金属膜をガラスに施すことで、熱を遮断して断熱効果を高めてくれます。

また、【アルミ製】なのか【樹脂製】なのかで断熱性能が変わってきます。

樹脂はアルミの約1000倍も熱を通しにくいといわれており、樹脂製のサッシはアルミ製と比べて断熱効果が高くなります。

反面、樹脂製のサッシは紫外線によって劣化しやすく、アルミ製よりも寿命が短いのがネックです。

そのため、紫外線の当たりやすい外側はアルミで、内側だけ樹脂で作られた【複合サッシ】というものもあり、両方のいいとこどりをしているので人気があります。


まとめ


夏涼しく、冬暖かい家ならば、年中快適に暮らせますよね。

そのために大切なのが『断熱』です。

最近では断熱が全くされていない家というのはまずありえません。どんな家でも最低限の断熱性能を持っているため、どこで建てても昔の家と比べると快適なのは間違いありません。

しかし。断熱工法によってメリット・デメリットがありますし、業者によって取り扱っているものが違う場合があります。

ちなみに石丸ハウスセンターでは、外張り断熱『エアサイクル工法』以外にも、充填断熱、付加断熱も取り扱っており、お客様のご予算・ご要望に合わせてご提案しています。

ずっと過ごす家だから、見た目はもちろん断熱にもこだわってみてはいかがでしょうか。

 

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『エアサイクルの家って何??』

 

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