- 2021.12.08
- 住宅豆知識
団体信用生命保険とは?
住宅ローンを借りる際にほとんどの場合に加入が必要な『団体信用生命保険』ってご存じですか?
聞いたことはあるけどよくわからない…。今日はそんな方のために『団体信用生命保険』について詳しく見ていきましょう。
団体信用生命保険とは?
団体信用生命保険は、略して『団信』と呼ばれたりもします。
団信は、住宅ローンの債権者が返済中に死亡、または高度な障害になってしまった場合などに、その保険の支払金で住宅ローンを完済するというものです。
万が一の際、債務者や家族に対して借金が残らないようにするための保険ということになります。
民間金融機関の住宅ローンは団信への加入が義務付けられているものがほとんどですが、フラット35など加入が任意の住宅ローンもあります。
一般的な生命保険との違い
団信と一般的な生命保険の違いを見ていきましょう。
一般的な生命保険は、補償内容に応じた保険料を納めるものになりますが、団信は住宅ローンの金利に保険料が組み込まれているため、別途保険料を支払う必要がありません。
また、団信は男女や年齢による保険金額の差はなく、借入金額や補償内容によって金額が異なる仕組みになっているのもポイントです。
保険金の受取人も一般の生命保険とは違います。一般的な生命保険は家族などが受取人になりますが、団信は融資している金融機関が受取人になります。このように保険金が金融機関に支払われることで、万が一の際、債務者やその家族の返済の必要がなくなるんですね。
団体信用生命保険の保証期間は?
団信の保証期間は、住宅ローンの返済期間と同じというのが一般的です。
住宅ローンの融資が開始すると同時に保証が発生し、支払いが終わると保証も終了します。繰り上げ返済等で返済期間が短くなった場合も同様に、保証期間も短くなります。
ただし、一部の団信では返済がスタートしてからが保証対象だったり、一定の年齢までしか保証してくれないものもありますので注意しましょう。
年末調整できる?
生命保険と言えば年末調整時に控除対象として使えることが利点の一つですが、団信はどうなのでしょうか?
一般的な生命保険は年末調整時に生命保険控除の対象になりますが、これは受取人が本人または家族になっているためです。
団信は受取人が融資している金融機関になるため、生命保険控除の対象にはならず年末調整には使用できません。
加入できない場合もある?
団信への加入時には、健康状態の告知が必要です。
住宅ローンを借りる際に団信への加入が必須の場合、加入できない場合はお金が借りられないということになります。
加入できない可能性が高いのは、
・健康状態に問題がある
・投薬を受けている
・過去に大きなけがや病気をしたことがある
などが挙げられます。
もしも加入ができない場合は、フラット35などの団信への加入が不要なものを選ぶことになりますが、団信に未加入の場合、もしもの時に家族に借金が残ることになるため注意が必要です。
ローンの借り入れぎりぎりになってから団信への加入ができない!となると大変ですので、心配な方は事前に健康状態を調べておくことをおススメします。
団体信用生命保険を選ぶ時の注意点
団信にも様々な種類がありますので、加入時にはきちんと比較することが大切です。
団体信用保険には、特約があるものも存在します。例えば、がんや三大疾病などへの保証があるものもあるので、特約についてもチェックしましょう。
また、一定期間が過ぎると返済中でも保証が終了するものもありますし、免責事項(保険が支払われない事項)も加入する団信によって異なりますので、内容にきちんと目を通しておくことが重要です。
団信は一度加入すると内容を変更できないことが一般的ですので、加入する前に自分たちに合った保険かどうか、内容をきちんと比較・確認するようにしましょう。
まとめ
団体信用生命保険は、もしもの場合に家族を守る非常に重要なものです。
加入しなくてもいい住宅ローンを選べば、金利は安くなりますが、その分リスクは大きくなります。
最近では病気などを保証する特約が充実しているものもありますので、ご自身のライフスタイルに合わせて団信への加入の有無と、その内容を検討するようにしてみてくださいね。
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