- 2021.11.08
- 住宅豆知識
本格的に寒くなる前に住まいの冬支度を!
簡単にできる住まいの冬支度
早いもので今年もあと2か月を切りました。
もうすぐ寒い冬がやってきます。
冬は薄暗くなるのが早いため家にいる時間が長かったり、外と室内の気温差が大きくなることから、夏場よりも光熱費が高くなると言われています。
特に近年の電気代や灯油単価の上昇により、冬場の暖房代に悩まれている方も多いのではないでしょうか?
また、『結露』も冬の悩みの一つ。
窓や室内の結露は非常にストレスになりますよね。
そこで今日は、光熱費を抑える工夫や、結露の発生を減らす工夫をご紹介します。
窓周りの冷気を防ぐ
部屋を冷やさないために重要なのは、室外の冷気を部屋にいれないこと。
冷気が入りにくい部屋にすれば、暖房機器の温度を下げたり使う時間を短くしたりできるようになります。
特に窓からはガラス越しに冷気が流れ込んできますので、まずは窓周りの対策をしておきましょう。
〇冬用カーテンに変える
カーテンを変えるだけでも結構効果があります。
窓周辺の冷気を入りにくくしてくれるため、冬の間は風や冷気を通しにくい断熱素材のカーテンに変えることで室内に冷気が流れ込むのを防いでくれます。
また、カーテンの長さが短すぎると下の隙間から冷気が流れ込みますので、床ぎりぎりの長さのものを選ぶとベストです。
〇インナーサッシを取り付ける
インナーサッシとは窓の内側にもうひとつ取り付ける、室内用の窓のこと。窓を二重にすることでカーテンよりも高い断熱効果を発揮します。
冬場は冷気が入りにくくなり、夏場は熱が入りにくくなるため、年間を通して断熱効果を高められます。
窓を2度開けなくてはいけなくなることと、コストがかかることがネックですが、かなり効果が高いため、しっかりと暑さ寒さ対策をしたい方におススメです。
扉からの隙間対策
扉の隙間からすーっと入ってくる冷たい風は、それだけで体が冷えてしまいますよね…。
廊下の冷たい空気が流れ込んでくる場合は、隙間テープなどで冷気を遮断しましょう。
暖めた空気がにげていくことも防げるので、部屋の暖房効率を上げることが出来ます。
暖房効率を上げる
冷気が入りにくい部屋を作ったら、今度は暖房効率を上げましょう。
暖房効率が上がれば、短時間で部屋が暖かくなり、結果省エネに繋がります。
〇エアコンの室外機廻りの掃除
エアコンの室外機の周りに雪が積もっていたり、室外機の前に物が置いてあったりしませんか?
雪で室外機が埋もれていると機械自体が冷えてしまい、エアコンの稼働に支障が出てしまいます。
また、室外機の前に物がおいてあると、空気の出入りがスムーズにできなくなります。
この二つが暖房効率を大きく落としてしまうため、室外機の周りには雪や物がないようにしておきましょう。
〇こまめに部屋を仕切る
高気密高断熱の家は、廊下と繋がる扉を開けっぱなしにしていても家全体が暖まるので問題ないですが、少し古い家ではそうはいきません。
部屋があったまっても、廊下から冷たい空気が入り込み、家が全然暖まりません。
断熱性能の低い家では家全体を温めるのは難しいため、可能な限り使う部屋だけを個別で暖めるのが効果的です。
使う部屋をきちっと閉め切って、集中的に暖房することで効率よく温めることが出来ます。
〇脱衣場などの暖房も忘れずに
また、脱衣場やトイレが寒い場合には、すぐに暖まるハロゲンヒーターなどを置いておいて使う時だけつけるのをお勧めします。
脱衣場やトイレはずっといるわけではないので、使う時だけすぐに暖められる方が光熱費の削減に繋がります。
スイッチオンから立上りが早いハロゲンヒーターなどはつけっぱなしにする必要がないですし、ヒートショックによる心筋梗塞などの対策にもなります。
結露を防ぐには
結露は気温差と空気中の水分によって起こります。
コップに氷水を入れると外側に水滴が付くのと同じです。つまり、窓が結露するのは外が寒く中が暖かいからなんですね。
しかし、魔法瓶が結露をしないように、間に空気の層があると熱を通しにくいため結露しにくくなります。
〇窓の結露防止
先ほどご紹介したインナーサッシを取り付けることで、冷気だけでなく結露も大幅に改善できます。
インナーサッシの取付が難しい場合は、緩衝材に使われるプチプチなどの空気を含む素材を窓に張り付けると、それだけでも結露を軽減できます。
窓に張り付ける専用のプチプチも販売されているため、購入してみてはいかがでしょうか?インナーサッシほどではないですが結露防止につながるのと、さらに断熱効果も期待できます。
〇部屋干しに注意
部屋干しは洗濯物の水分が蒸発するため、結露する原因になります。とはいえ、サンルームやランドリールームがない場合、冬場は部屋干しする機会が増えますよね?
その場合、最も注意してほしいのが、石油ストーブの併用です。石油ストーブは燃焼する際に水蒸気を発生させます。部屋干しと一緒に石油ストーブを使うと大量の水分が室内に充満し、窓だけでなく、床や外面に近い壁まで結露してしまう可能性があります。
部屋干しする際は石油ストーブは避け、可能であれば除湿乾燥機を使用するなどして結露を防ぎましょう。
〇加湿器は外から多い位置に置く
冬場は乾燥するため加湿器を使われる方も多いと思います。この加湿器も水蒸気を発生させるため、結露に繋がります。
加湿器は意図的に空気中の水分を意図的に増やすため、結露しづらいと言われるペアガラスやインナーサッシでも結露を起こす場合があります。
加湿器を使う場合は、できるだけ窓や家の外部の壁から離しておくことで、できる限り結露を防ぐことが出来ます。
まとめ
以上、簡単にできる冬場の光熱費削減と結露防止の方法をご紹介しました。
冷たい風が入ってこずに暖房効率が上がれば、暖房機器を低い温度設定にできたり使用する時間が短くなったりすることで、自然と光熱費は下がっていくはずです。
また、結露は家を傷める原因にもなりますので、快適で長持ちする家になるように結露対策も一緒に行っておきましょうね。
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