- 2021.10.21
- 住宅豆知識
セメント・モルタル・コンクリートの違いは??
打合せ中や建築現場を見学に行くと、セメントやモルタル・コンクリートといった言葉がよく使われています。
なんとなーく家の外や土間に使われるものなのはわかるけど、違いがよくわからないという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はセメント・モルタル・コンクリートの違いをご紹介します。
全てはセメントから始まる
まず最初に、【セメント】についてご紹介していきましょう。
セメントとは灰色の粉末状の素材で、主に石灰石や石膏、粘土などを混ぜて作られています。このセメントはそのままでは建築材料として使うことはできません。使用する際に必要なのは【水】です。セメントは水を混ぜることで固まる性質を持っており、そこにその他の素材を混ぜて加工したものが【モルタル】【コンクリート】と呼ばれるものになります。
つまり、セメントとはモルタルやコンクリートを作るための材料の一つという事になります。
では、同じセメントから作るコンクリートとモルタルの違いとはなんなのでしょうか?
コンクリートとは?
ではコンクリートとはどのような素材なのでしょうか?
コンクリートは『セメント+水+砂+砂利』で出来ています。粒子の細かい砂を【細骨材】、粒子の粗い砂利を【粗骨材】と呼びます。この二つの骨材がセメントと水と合わさり結合することで建築に耐えられる強度を生み出します。
その特徴としては、
・強度が高く耐久性がある
・圧縮力には強いが、引っ張られる力に弱い(鉄筋を入れて補強する)
・粘り気が強く、加工の柔軟性は低い
というものが挙げられます。
この特徴を活かし、家の基礎や柱・壁などどいった構造材として使われます。また、ビルや橋・マンション・トンネルなど幅広い用途で使用される素材です。
モルタルとは?
では、モルタルとはどのような素材でしょうか?
モルタルは『セメント+水+砂』で出来ています。コンクリートと見比べてみると砂利、つまり粗骨材が使われておらず、細骨材のみを混ぜています。これにより何が変わるのでしょうか?
モルタルの特徴は
・柔軟性があり、レンガやブロックなどの接着剤として使われる
・表面の仕上げが美しいため、土間や外壁などの仕上げに適している
・強度が弱く伸縮するため、構造材としては不向き
といったものがあります。
粗骨材が入っていない分素材に柔軟性があり扱いやすいんですね。
コンクリートとモルタルを比べてみた
では、コンクリートとモルタルの違いを比較して纏めてみましょう。
まず、強度はコンクリートの方が強くなります。粗骨材が骨の役割を果たし、セメントと結合することで高い強度を発揮します。反面、コンクリートには柔軟性がありません。モルタルは強度はコンクリートに劣るものの柔軟性が高いのが特徴です。
これらの特徴から、強度が最優先の構造材にはコンクリートが、柔軟性と見た目の美しさを求める外装・内装にはモルタルを使うのが一般的です。
ちなみにアスファルトとは??
セメント・モルタル・コンクリートのほかに、もう一つ似たような素材があります。
それは【アスファルト】です。では、アスファルトとはどんな素材なのでしょう?
アスファルトはセメントを使用したものではなく、主原料は炭化水素で、常温では固形・高温になると液状になる素材です。
熱すれば溶けて常温になれば固まるため施工期間が短く済み、強度も高いため主に道路の舗装に使われます。
反面、圧力と熱に弱いため家の構造材や仕上げ材にに使われることはほとんどありません。コンクリート・モルタルとは似て非なるものなんですね。
まとめ
今回は、建築素材として混同しがちなセメント・コンクリート・モルタルの違いについてご紹介してきました。
コンクリートとモルタルはどちらもセメントから作られる建築材料ですが、粗骨材が含まれているのがコンクリート、含まれていないのがモルタルと覚えておけばOKです。
違いを覚えておけば、打合せの際の会話がスムーズに理解できるようになりますよ♪
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