- 2021.04.20
- 住宅豆知識
【本音と建前】の建前は、建築の建前から来ている??
日本人古来の心遣いともいわれる、【本音と建前】。
本音は、「本心から出た言葉、真実。本当の心」
建前は、「自分と相手との考えの違いを、相手を不愉快にさせずに伝えるために使われるもの」
とされており、日本のビジネスなんかでもよく使われます。
【建前】といえば、建築の世界でも使われる言葉であり、棟上げ、上棟式、建て方などとも呼ばれる、新築工事中に行われる祭事ごとで、柱・棟・梁を一日で組み上げる日のことを言います。
では実は、【本音と建前】の【建前】は、その名の通り、建築用語の建前が語源だというのをご存じですか??
あくまで言い伝えなので信じる信じないはあなた次第…ですが、今日はそんな【本音と建前】の語源をご紹介します。
本音と建前の由来
昔、ある有名な棟梁がいました。
いつものように家の建築を任された棟梁でしたが、明日が建前という晩に、玄関の柱を短く切りすぎてしまい、どうしても収まらないというミスがあることに気づきます。
試行錯誤してみますが、どうしても対応できません。プライドの高い棟梁は、自分の未熟さを恥じて死のうとまで考えます。
それを見ていた奥さんが、「この人のためになら自分が死んでもいい」という想いで、棟梁に酒を飲ませて寝かしつけ、その後自分は眠らずに、三つの桝を組み合わせて補修する【桝組】という手法を考えだしました。
翌朝目覚めた棟梁は、奥さんからその桝を受け取り、無事に建前を終えることが出来ました。
ところがその棟梁は、「夫婦といえども、妻がいつこのこと誰かに話すかわからない。元は他人ではないか。それにいつ別れるかわからない。」と思うようになります。
自分のミスがいつか表に出てしまうのではないかという疑心暗鬼と、見栄と意地、恥をかきたくないという想いがどんどん強くなり、なんと奥さんを殺してしまったのです!
自分のプライドのために奥さんを殺してしまった棟梁は、次第に自分の犯した罪を悔やみ始めます。
そして己の犯した罪を償うため、未来永劫弔うと心に誓い女の七つ道具(口紅・鏡・櫛・かんざし・おしろい・こうがい・かつら)を棟の上に飾って供養したというのが始まりで、それが建前の儀式の原型となったそうです。
【本音】で尽くした奥さんに対し、【建前】にこだわるあまり妻を殺してしまった棟梁のつまらぬ見栄や意地。これが、【本音と建前】の由来だとされています。
ここから、本当のことを隠して代わりの言葉で補うようなニュアンスで使われる言葉になったんですね~。
あくまで都市伝説的な話ではありますが、いはやなんとも悲しいお話です。そして、自分の身を投げうつ覚悟で棟梁を支えた奥さんに感銘を受けます。
まとめ
よく、建前は「嘘」、よくないものと捉えられがちですが、常に本音をいう事が正しいわけではないと思います。
この棟梁のように自分を守るためではなく、他人を守る【建前】は、時として必要なのではないかなーと思った今日この頃です(*´ω`)
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